いつまでも
自分がこんなに嫉妬深いなんて始めて知った。
自分がこんなに独占欲が強いなんて始めて知った。
自分がこんなに不安を抱えてるなんて始めて知った。
あいつに会ってから・・・。
いつもまでもあいつを見ていたい。
いつまでもあいつを抱きしめていたい。
いつまでもあいつを感じていたい。
他の奴になんて見せたくねぇ、触らせたくねぇ。
俺しか見るな。俺としか話すなよ・・・・。
俺、あかねが好きだ。でも・・・この気持ちが大きすぎるんだ・・・。
好きだからキスする。好きだから身体を重ねる。
離れたら不安で押し潰されそうになっちまう・・・・。
でもあかねはそのやり場の無い不安をいとも簡単に解いちまうんだ。
「乱馬、晩御飯できたよ。早くおいでよ。」
ほら。そうやって俺に笑いかけて話し掛けてくれる。
「ああ。」
それだけでほんの少しだが不安が解けるんだ。
元をただせば俺の不安の悩みの種はあかねなんだが。
「あかね、今夜お前の部屋行くかんな。」
あかねの顔を見ないでぶっきらぼうにそう言う俺。
ほんとはこんな風に言うつもりは無いんだが・・・
顔をまともに見れねぇし、恥ずかしくってこういう言い方になっちまうだけだ。
でもお前なら分かるよな。
「うんっ。」
そうやって笑って答えてくれる。
・・・これじゃあ・・・。
今夜はいつもより・・・長くなりそうだな・・・・。
END
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