宿題


「ふー、やっと終わったー!」




学校から帰ってきたあたしは、今日出された数学の宿題をやり終えたところ。
思いっきり腕を伸ばして、それから背伸びした。
そして耳を澄ましていると階段を上ってくる足音が聞こえる。
きっと乱馬ね。どうせ宿題を写しに来たんだわ!
その足音はあたしの部屋の前でピタリと止まっていきなりドアが開いた。
案の定そこには数学のノートを持った乱馬が立ってる。もう、ノックもしないなんて!!


「何の用?」
あたしはなんで来たのか分かってるけど少し意地悪して聞いてみた。


「宿題写させてくんねーか・・・?」

そういうと乱馬はいつもよりじっとあたしの目をみつめる。

・・・そんなに分かんなかったのかしら??
いつもより簡単だった気がしたけど・・・・・
でも写させてやらないんだから!!


「ダメよ!自分の力でやんない・・・!!」

ここであたしの言葉が途切れた。だって・・・・

「あかね・・・」

だって乱馬がいきなり抱きついてきたんだもん・・・

「あかね・・・」

そう言って顔を近づけてくる・・・
もう息がかかるくらい・・・

「ちょ・・・乱・・・」

もうダメー!
そう思って目をギュっと閉じたらすぐにこんな声が聞こえてきた。


「もらいっ!!」
「へ?」

何事かと思ったあたしはかなりマヌケな声を上げた。だって・・・・ねぇ?
見た先にはあたしのノートを持った乱馬が。


「ちょっと!!」
キスするんじゃなかったの!?

「なんだなんだあかねちゃん、もしかして期待してたのか??」
「なっ・・・そんなんじゃないわよ!」
「嘘つくなって!!顔が真っ赤だぞ♪」
「・・・もういい!ばか!!」

そう言ったあたしは乱馬に背を向けて机のイスに座ろうとした。
そしたらあたしの手首を乱馬がつかんで振り返ったら・・・
そのまま・・・





ノートが床にバサッと音を立てて落ちた。
乱馬の手は・・・・あたしの頬。

「んっ・・・んん・・・」
唇がそっと離れると乱馬の手も離れて床に落ちたノートを拾った。

「ノートのついでにあかねの唇ももらいっ」


そう言い残してあたしの部屋から出て行った。
「・・・ばか・・・」



今あたしの顔はどのくらい赤くなっているのか分からない。
また乱馬が宿題写しに来たら・・・・
意地悪しちゃおうかしら・・・・

END


〜あとがき〜

短くなってスミマセン;;
ってか話の展開早っ!!
もう何が言いたいのか意味不ですわな・・・
特に最後が・・・・
こんなのがサイト開設して1番最初に書いたのですが
宜しくお願い致します;;
でわ♪

2004/11/14
天魔 雫